2005年12月迄アメリカのBlackboard社に3年間勤めていましたが、オープンソースソフトウェアの教育利用にとても関心があり、独立しました。Moodleは以前からとても注目していて、既に金城学院大学の中田先生などと共同でパイロット利用をしています。先週はパースにてMartin Dougiamas氏に会ってきました。
さて、3月17, 18日に日本電子専門学校にてオープンソースカンファレンス2006が開催されますが、そこでセミナー枠がまだいくつかあり、午前中であれば枠をいただけるとのことです。ぜひ、この機会に日本語でMoodleの紹介をして、日本でもMoodleのことを多くの人に知っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
http://www.ospn.jp/osc2006/
にカンファレンスの案内があります。
また、他のソフトウェア(mozillaやXOOPS)はユーザ会として参加しているのですが、日本Moodleユーザ会準備会などの名称で発表してはどうでしょう。もしくはこのフォーラムの名称 Japanese Moodleでもよいと思います。
内容としては、ごく一般的なMoodleの紹介、デモなどをしてはどうかと考えています。ご意見やアドバイスをいただければ幸いです。英語でも結構です。
Moodleユーザ会も面白そうですね。
以前から同業者の秋山様がムードルの研究会みたいなものを発足されると仰っていました。
一方、多くの利用者・コミュニティメンバーが教育者ですので、教育者同士で何かの会を作った方がよいとの意見もできます。
現在ではムードルバートナーのBurgos様と吉田様と秋山様がサポート業務をご担当で、お1人の業者がおつくりになるグループに参加させていただくのは他の業者に少し失礼という懸念も否めません。複数か全員の業者がご参加のものなら別ですが。
ちなみにBlackboard社日本がBlackboardを売ることができなくて日本から撤退されたと聞いておりますがいかがでしょうか。
そして、ちょっと待って!、Paul Shew先生が以前から当時は「Nakahara」というお名前で登録されていた井上様が、青山学院大学の関係者だというご紹介の言葉に関する疑問がおられたようです。下記のフォーラムにお答えになるとよいかもしれません。
http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=32792
。。。
Moodleユーザー会はよいアイデアだと思います。
武本Timothy
ご返信ありがとうございます。
先週うかがったところではBurgosさんと吉田さんの二人がMoodleパートナーをしておられるとMartinさんから聞きました。今はパートナーになる申請をしたところです。
Blackboardは日本から撤退はしていません。50校くらいに導入されてよく利用されています。ただ、価格があまりに高くなってしまい、もう少し低コストで始められる方法があるといいと私が個人的に考え、オープンソースに注目してきました。毎年数千万円のライセンスコストは大きすぎると思います。ただ、予算があればいろいろと機能が使えます。Moodleもいろいろと足りないところがありますが、さまざまな他のツールと組み合わせればBlackboardと同じくらいのことは実現できると思います。たとえば、コースの一括作成や教務システムとの連携機能等を追加してあげると管理者は楽に運用できるでしょう。
まず広くコース管理システムが利用される方が、日本の教育改善に役立つのではないかと考えます。Blackboardでも多言語対応やファイル名の対応などいろいろ日本向けにチューニングをしました。その経験をMoodleにもフィードバックすれば、とても役立つのではないかと考えています。
それから、Paul先生とは直接お電話でお話させていただき解決しました。青山学院では経営学部にeラーニングのプロジェクトがあって、そこでFOMAなどの携帯電話上で英語を学習する仕組みを数名の参加者と研究しています。PaulShewさんからそのプロジェクトの統括の先生にも確認をいただいています。そのプロジェクトでも今後Moodleを積極的に活用していきたいと考えています。
ユーザ会はもっと広くMoodleを知ってもらうために有効だと思います。私も一人の会員として普及に努力したいと思います。どういうふうに立ち上げるのがいいかわからないので、長年関係しておられる方々の意見をうかがいたいと思って投稿したのです。
ユーザ会といってもメーリングリストで意見交換をしたり、時々集まって情報交換をしたりするところからはじめて、あまり大げさでなくてもいいと思います。
I'm writing in English because here is miscommunication. I'd like to share the fact that Open Source Conference has a few slots still open to do some seminars and propose to introduce Moodle at there. Just because my friend developing other portal software recommended. I have NO intention to represent Japanese Moodle Community and proposed to this community to introduce Moodle at there. What I can do is to contact organizer of the event and keep some slots for introducing Moodle.
Please advise how to utilize this opportunity to introduce Moodle widely in Japan. It's a great chance to introduce Moodle to Japanese Open Source Community including media and publishers.
Warmest regards,
Hiroki Inoue
ご返信いただきありがとうございます。
Martinさんにも一応確認をして、Moodleをより多くの人に知ってもらえるよう、Moodleでどんなことができるか、どんな風に役立つかなどについて紹介してきます。教育機関の方もたくさん来られるようですので。
武本さんたちの作られたすばらしいAdd Onもぜひ試してみますね。
ぜひこれを機会により多くの人がMoodleを利用されて、Japanese Moodleのコミュニティがますます繁栄することに貢献できるとうれしいです。
カンファレンスが終わったら、当日の模様をこちらにフィードバックしたいと思います。
今後もアドバイスいただけますようお願いいたします。
どうもありがとうございました。
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井上
無事に2つの紹介セミナーを終えました。
使用したPDFを添付しておきますので、学内などで説明される方は適当に文言等を加工してご利用ください。
誠にありがとうございます。
「CMSのいろいろ」の部分が非常に興味深い内容でした。
Dokeosは、井上さんが翻訳されていますね!
[ Dokeos ]
http://www.dokeos.com/
DokeosにもMoodleと同じようにPartner制度があるようです。
http://www.dokeos.com/partners.php
Dokeosの翻訳は残念ながら私ではありません 同姓同名(アルファベットなので漢字はわかりませんが)の方がいらっしゃるのでしょう。Googleしたところ、3人違う地域に同じ姓名(漢字)の方がいらっしゃいました。九州産業大学という大学にもいらっしゃいますね。
ところで、DokeosはブラウザベースでSCORM教材が作れるので、たとえばローカル環境に入れておいてMoodleや他のSCORM compliantなLMSで使うパッケージを、インターネットに接続していない環境(移動時や外出時で高速インターネット接続がない環境)で作成したりするのに使えます。ただ、SCORMなどの教材設計をするのはなかなか時間と労力が要りますので(これはレッスンモジュールやLAMSでも同様でしょうが)、どこまで利用される方がいらっしゃるかはわかりません。
まずは対面で行ってる授業を支援するのにMoodleを利用して、ある程度使いこなせるようになったら、ブレンドしたり、オンラインだけで学習するプログラムを開発することもできるでしょう。おそらく、対象とする学生や履修者の学力やモチベーションによって最適な授業設計があるのだと思います。当方の個人的な学習体験では、学力がある程度ないとオンラインだけで学習を継続したり完遂するのは難しく対面で教えてもらった方が勉強が継続できました。また、ある程度学力があってどんどん先に進みたいとか、社会人で学校に通うのが大変な場合は、オンラインで空いている時間に勉強したり、メールや掲示板でサポートしてもらったりするのが有効でしょう。
私が大学に通っているころはそんなに便利な仕組みはなく、出席できなかった講義を録音したカセットテープを友人にダビングしてもらって、ノートのコピーを見ながら勉強したりしていました。今はPodcastingで講義を配信する大学も出て来て、隔世の感があります。
http://www.fas.harvard.edu/~cscie1/
などはとても面白いので、英語とコンピュータの動く仕組み等をじっくり勉強したい学生さんなどには最適な教材になるのではないかと思います。また、作り置きではなくて講義が継続して行われていますので、常に最新の講義を聴けて、内容が陳腐化しないのもすばらしいですね。ぜひ、日本の多くの大学でもこうした取り組みをされて、学生さんたちがどんどん勉強する支援が実現されるとよいですね。岩手大学の教育学部などでは地元のラジオ局とコラボレーションしてPodcastingをされています。講義を受ける側ではなく作る側の体験をしてもらうというのも面白いアイデアです。
http://ibc.cocolog-nifty.com/chiemon/
大変失礼致しました。
eラーニングに関して精力的な活動をされて、なおかつ本を翻訳された経験をお持ちの井上さんがDokeosの翻訳にも関わっていらっしゃると思ってしまいました。
> まずは対面で行ってる授業を支援するのにMoodleを利用して、ある程度使いこなせるようになったら、ブレンドしたり、オンラインだけで学習するプログラムを開発することもできるでしょう。
同感です。
>おそらく、対象とする学生や履修者の学力やモチベーションによって最適な授業設計があるのだと思います。
はい。
最初に「何を教えるのか?」という点も大切だと思います。使用するCMS、LMSは違っても、インストラクションを設計することは本当に難しいですね。Moodleを補完的に使用して行った某高等学校での授業で、設計の難しさを心から実感しました。
# Podcastingに関する情報ありがとうございます。
井上さん
こんにちわ。井上さんもついにMoodlerになりましたか。いつかこの日が来るのではないかと思っておりましたが、、、。
ポールも指摘した様に、日本のMoodleコミュニティーに対してもご自分の人となりについては慎重に且つ真摯に紹介していただいた方が良いと思います。(プロフィールのURL間違ってますよ ne --> na )
それからマーティンと面会したことがある、というお話ですが、それならば彼からドメイン名の使用について色々とお話が在ったのではないかと推測します。この面でも慎重なお取り計らいをお願いいたします。
井上さんのようなパワフル且つ能力のある方がMoodleコミュニティーに参加されれば日本のMoodle文化が一気に勢い付くでしょう。期待しております。これからも宜しくお願いいたします。
原島 秀人
1.オープンソースカンファレンスはオープンソースソフトウェアの利用を普及するためのイベントなので、オープンソースソフトのユーザグループは無償でセミナー枠を利用できます。
2.そこで、Moodleを利用しているユーザグループとしてMoodleの紹介セミナーをしたら費用もかけず、より多くの人にMoodleのことを知ってもらえるのではないかと期待しています。内容としてはMoodleの概要とデモをしてはどうかと思います。オープンソースの開発者だけではなく、ユーザも多数来場する予定です。
3.ユーザ会については、私は取りまとめるつもりは毛頭なく、みなさんで今後どのようにしたらいいか話あっていただくきっかけになればいいと考え、投稿しました。
Moodleの潜在的なユーザはたくさんいると思いますが、なかなかサーバへのインストールや学内での理解獲得や、普及活動などに苦労して困っている人も多いのではないかと思います。そうした人にとって目に見えるコミュニティの存在はとても心強いものではないでしょうか。また、より健全なコミュニティにするために参加はオープンにして企業ユーザでも教育機関の人でも参加できるようにして、あまり厳しいルールもない方がいいと思います。パートナーの方には全員参加していただければいいのではないでしょうか。中立性を確保すべきだと考えます。例えば、
http://www.fmmc.or.jp/japan-blog/index.html
にある日本ブログ協会のように参加はオープン、参加費も無料でいいと思いますし、特別な役員もなしで。そして、オンラインでドキュメントをまとめたり、各地域で定期的にオフ会をしたり、ワークショップをしたりすればいいのではないでしょうか。
ただ、現時点では明確な組織があるわけではないので、ユーザ会準備会とか設立検討委員会などの名称で参加できないかと思うのですがいかがでしょうか。
新宿の日本電子専門学校まで来れる方がいらっしゃれば、ご一緒にMoodleについて来場者に紹介してみたいのですがいかがでしょうか。雑誌等にももっと取り上げてもらえるチャンスもありそうです。
それから、メールでアドバイスをいただいたみなさんどうもありがとうございました。
ぜひ、建設的な意見をいただけるとうれしいです。