北海道内の大学や高校に対してMoodleを無償で提供するEmpowering Educators in Hokkaidoプロジェクトの告知です．
https://moodlejapan.org/mod/forum/discuss.php?d=1915
このプロジェクトは，アマゾン ウェブ サービスジャパン社より提供して頂いたAWS環境上に，株式会社イーラーニングが構築したMoodle Workplaceのテナントを北海道内の大学や高校に対して無償で提供するものです．応募の受付，お問い合わせ対応などを日本ムードル協会が担当します．Moodleを無償で利用できる期間は７月３１日までです．
新型コロナウィルス感染症による休校要請が全国的に出されました．大学や高校において，４月からの新学期開始について開始時期を遅らせる，全面イーラーニングやＴＶ会議システム（Zoomなど）を用いた遠隔授業に切り替える準備が進んでいるとも聞いています．３月上旬の世界的な状況を鑑みるに，４月までの終息は難しく，通勤通学ラッシュを避けるために短縮授業を行うといった検討も進んでいることでしょう．一旦，落ち着きを見せた後に学内でクラスターが発見されて急遽，休校になる事態も予想されます．
既にMoodleをご活用の皆様であれば，そのような事態に対して学校ポータルサイトの機能も兼ね備えるMoodleが困難な事態を緩和する装置として大いに学校運営を助けるものであることをご存じでしょう．
Empowering Educatiors in Hokkaido は”北海道内”の”大学と高校”を対象としていますが，あくまで”優先的に”と考えています．現時点で３０校まで応募を受け付ける予定ですが，告知から一定期間を過ぎても”北海道内”の”大学・高校”から応募が少ない場合は，”北海道以外”，”大学・高校以外”からの応募も受け付ける予定です．
eラーニングシステムの有用性をご理解していながら，なかなか勤務校にその必要性を強く主張できなかった教職員の方々，Empowering Educators in Hokkaidoに参加することでeラーニングシステム導入のハードルを下げることができます．一度，その有用性を他の教職員や学生が知れば，７月３１日の無償利用期限を越えた後もMoodleなどのシステムの必要性を理解して貰えると期待します．これがEmpowering Educators in Hokkaidoの目的です．
提供するMoodle Workplaceは一つのMoodle Workplaceインスタンス内に複数の機関のMoodleを共存させるための仕組みです．これはあくまでMoodleサイトを管理するベンダーにとって便利な機能であって，その中のテナント（と呼びます）を利用する教育機関から見ますと通常のMoodleとほぼ変わりません．つまり無償利用期間が経過した後は，通常のMoodle同様にテナント全体のバックアップ＆ダウンロードが可能です．そのままイーラーニング社の提供するMoodle Workplaceを有償で使い続けることも，他社のサービスを利用することも，Moodle Cloundの利用や自校でサーバーを立ち上げることも自由です．
この世界規模の危機に際して４月からの新学期開始に不安のある学校関係者に対して，皆様からも Empowering Educators in Hokkaidoプロジェクトの情報提供をよろしくお願いします．