先週辺りのバージョン(Moodle1.8.4+)から，コース内のブロックやリソースを編集した後に，元の画面に戻らずに真っ白な画面になる現象が発生しています．先ほど（2008/02/02）最新版に更新しましたが状況は変わりません．
リソース等の設定を変更した際に，画面の一番下に「変更を保存して表示する」と「変更を保存してコースに戻る」の二つのボタンが表示されるようになりました．そもそもこの二つの違いがよく分かりません．（どちらを押しても真っ白な画面になってしまう）
この現象は当方だけで発生している問題でしょうか？
phperror.logには，
[02-2-2008 12:55:56] PHP Warning: Invalid argument supplied for foreach() in C:\xampplite\htdocs\mech\moodle\admin\cron.php on line 277
このようなワーニングが列挙されていますが本件とは無関係でしょう（これも気になるといえば気になりますが．．．）．
2008-01-25 Friday 03:23 nicolasconnault
* course/modedit.php, course/moodleform_mod.php,
lang/en_utf8/moodle.php:
MDL-6826 backporting new "save changes and return to course" button
for all modules' edit and add forms.
これの副作用ですね． モジュールの編集画面のソースを見る限り，submitbutton, submitbutton2はFORMのmethodが'post'であるにも関わらず，course/modedit.phpの頭では，
$submitbutton = optional_param('submitbutton', null, PARAM_ALPHANUM);
$submitbutton2 = optional_param('submitbutton2', null, PARAM_ALPHANUM);
このようにURLからデータを得ようとしているので，どちらもnullになってしまう． その結果，奥村先生が示された箇所のif文を両方ともすり抜けてしまうのですね．
なんとかうまくFORMからsubmitbuttonとsubmitbutton2の値を受け取れるようにしないといけないのですね．
http://tracker.moodle.org/browse/MDL-6826
経緯はこちらのMoodleTrackerの通りのようですね．
（おや，Reporterは武本先生ですね
）
一応，解決しました．
やはり，course/modedit.phpの275行以降のブロックですね．
フォームから帰ってきたデータ(POST)は$fromformにget_data()で渡されています．"変更を保存して表示"（submitbutton），"変更を保存してコースに戻る"(submitbutton2)のいずれかにvalueが代入して格納されています．したがって，
// if ($submitbutton) {
if (!empty($fromform->submitbutton)) {
redirect("$CFG->wwwroot/mod/$module->name/view.php?id=$fromform->coursemodule");
// } elseif ($submitbutton2) {
} elseif (!empty($fromform->submitbutton2)) {
redirect("$CFG->wwwroot/course/view.php?id=$course->id");
// }
} else redirect("$CFG->wwwroot/course/view.php?id=$course->id"); // (ADD)
exit;
これが正しいようです．
#Trackerに報告しておきます．
ボタンの意味は確かに分かり難いですが，便利な機能であるのは徐々に分かってきました．
”変更を保存してコースに戻る”はいままでの機能ですので良いとして，”変更を保存して表示”は謎ですよね．機能が正常に働くと，その意味が分かるのですが．
では，”変更を保存してこのモジュールを表示する”とすれば今度は長くて読みにくいですし，”モジュールってなんだ？”となります．プレビューという言葉もここで使うべきかどうか悩みますね．
”変更を保存して戻る”（あるいは閉じる）＋チェックボックス（モジュールへ直行）という選択肢もあったかと思います．あまり詳しく無い方はいつもどおりにコースの画面に戻るのですが，ある日，「なんだろうこのチェックボックスは？」とチェックを付けると便利なモジュールへの直行機能を発見する．こういうストーリーの方がユーザのスキルアップには有効ですね．
diff -u -r1.141.2.26 -r1.141.2.27 --- moodle.php 4 Feb 2008 10:58:25 -0000 1.141.2.26 +++ moodle.php 4 Feb 2008 12:17:49 -0000 1.141.2.27 @@ -1,4 +1,4 @@
-<?PHP // $Id: moodle.php,v 1.141.2.26 2008/02/04 10:58:25 nicolasconnault Exp $
+<?PHP // $Id: moodle.php,v 1.141.2.27 2008/02/04 12:17:49 nicolasconnault Exp $
// moodle.php - created with Moodle 1.7 beta + (2006101003)
@@ -1267,8 +1267,8 @@
$string['rsstype'] = 'RSS feed for this activity'; $string['saveandnext'] = 'Save and show next'; $string['savechanges'] = 'Save changes';
-$string['savechangesanddisplay'] = 'Save changes and display'; -$string['savechangesandreturntocourse'] = 'Save changes and return to course';
+$string['savechangesanddisplay'] = 'Save and display'; +$string['savechangesandreturntocourse'] = 'Save and return to course';
-$string['savechangesanddisplay'] = '変更を保存して表示する'; -$string['savechangesandreturntocourse'] = '変更を保存してコースに戻る';
+$string['savechangesanddisplay'] = '保存して表示する'; +$string['savechangesandreturntocourse'] = '保存してコースに戻る';
少し勘違いしていました．突っ込みが甘かったです．
$submitbutton = optional_param('submitbutton', null, PARAM_ALPHANUM);
$submitbutton2 = optional_param('submitbutton2', null, PARAM_ALPHANUM);
ですが，optional_param()は$_POST[]も$_GET[]も受け入れ可能な便利な関数でした（関数内部までしっかりチェックしなかったのはミスです）．ではなぜ，$submitbuttonも$submitbutton2も両方ともnullになってしまうのか，というと，原因はPARAM_ALPHANUMです．いま自宅なので確認できませが，これをPARAM_RAWに変更すれば，多分，最小限の修正で済みます．$submitbuttonは<FORM>中でtypeがsubmitですので，値はvalue="変更を保存して表示する"になります．これをALPHA+NUMでparam_clean()されてしまうので，一文字も残らず抹殺されてnullになる．これがメカニズムのようです．
＃MoodleTarckerでは”Blank pageが表示されるのはキャッシュのせいでは？”等々，コメントがありました．うーん，なぜこれが１週間以上も問題にならないのか不思議だったのですが，非ラテン言語圏でのみ発生する問題だったからなのですね．．．
ありがとうございます．PARAM_MULTILANGの使用は全く考え付きませんでした．
PARAM_MULTILANGはclean_param()中のcaseには無いので変だなぁと思って検索したところ，lib/modellib.php中で宣言されていますね．PARAM_TEXTと同じ0x0009にdefineされているので，PARAM_TEXTと等価であると．
PARAM_RAWでもPARAM_MULTILANGでも，今回に関しては戻り値が同じであることを確認しました．Trackerには両方どちらでもＯＫだが，PARAM_ALPHANUMはＮＧの旨，報告しておきます．でも，今後のことを考えるとPARAM_MULTILANG(PARAM_TEXT)を用いた方が問題発生を未然に防げそうですね．