Moodleの使い方や某社のアプリケーションなどの使い方を説明するビデオクリップを作成する必要に迫られる場合があります.やはりeラーニングといえば「動画くらい普通なんでしょう?」という暗黙のプレッシャーもありますね.ちなみに私はスクリーンキャプチャ(動画)の作り方は知りませんでした.
スクリーンキャプチャーのビデオクリップとは,たとえば私がコンピュータ画面上でWebブラウザや某アプリケーションなどを実際に操作している際のマウスの動きや画面の変化を動画ファイルとして保存することです.乱暴なやり方としては,画面を直接,ビデオカメラで撮影するという方法もあります...
(スクリーンキャプチャ:静止画)
スクリーンキャプチャの動画ではなく静止画ならば,(Widowsでは)キーボード上にある(ほとんど使用されることの無い)PrtScnという謎のボタンを押すだけで実現可能であることは,意外と知られていません.さらにALTボタンを押しながらPrtScnボタンを押すとアクティブな(=選択されている唯一の)ウィンドウのみをキャプチャできることは,もっと知られていません.PrtScnボタンを押した後に,PowerPointやPaintなどのアプリケーション上でCTRL+V(あるいは「編集」-「貼り付け」)して見て下さい.コンピュータ画面がアプリケーションに貼り付けられます.
(スクリーンキャプチャ:動画)
さて本題の動画です.単に画面上のマウスの動きやウィンドウの変化などを記録するのであればビデオカメラで撮影しても良いのですが,適当なタイミングで文字を動画にスーパーインポーズしたいですよね.この画面のキャプチャとその後の文字の追加などの編集作業を一つのソフトウェアで行うことができます.色々なソフトウェアが多分,あるのだと思うのですが,ここではWinkというソフトウェアを紹介しましょう.実は私も先日,MoodleMoot Japan 2010 in Hakodate で大阪国際大学・石川先生・矢島先生の講演,「Making Moodle tutorial movies for beginners (Moodle初利用者のための動画説明とその共通素材化)」にて教えて頂いたばかりの初心者です.
動作するOSはWindowsとLinuxのみです.作成される動画ファイルはswf(Flush)形式です.プロジェクトを保存できますので,作業を中断したり,他者によって修正したりすることもできます.メニューなどは日本語にも対応しています(「File」→「choose language」でJapaneseを選択).多少,日本語にクセがあるのですが,実用上は問題ありません.アプリケーションとして多少,操作性に独特なフィーリングがありますので慣れも必要ですが,適当に使っているうちになんとなく分かってくると思います.
(Wink本家のページ): http://www.debugmode.com/wink/ (英語です)
(ダウンロードのページ): http://www.debugmode.com/wink/download.php
(「窓の杜」:Winkのレビュー記事): http://www.forest.impress.co.jp/article/2008/07/28/wink.html
(「窓の杜」:Winkのページ): http://www.forest.impress.co.jp/lib/dktp/desktop/capture/wink.html
レビュー記事にもあるように,日本語化ファイルを配布している方もいます.私は試していません.
このようなソフトウェアで作成したチュートリアルなどの動画ファイルは,他者にとってもとても有益なものです.他のMoodle利用者との間で共有しようという動きもあります.
あるいは既に共有している方たちも居るのかも知れません.それらの情報交換の叩き台になれば幸いです.