先日、メディア教育開発センター(NIME)から、講師を
お招きし、教員向けの moodle講習会を実施しました。
何かの参考になればと思い、サーバー側での負荷状況をレポートします。
<<< サーバーの H/W >>>
プロトタイプとして構成した アリアワセ.Server
CPU:Pentium4 - 2.0GHz(HT無し、FSB:533MHz)
MEM:DDR-266 2Gbyte実装
メモリ、HDDは換装しているが、中身は2002年に
購入した教室用クライアントPC
<<< OS >>>
Linux (CentOS5.2) Kernel 2.6.18
Moodle自体には、ユーザーアカウントが存在しない状態で、
初回ログイン時に、LDAPからユーザー情報を取り込む仕掛けで運用。
#LDAPサーバーは、NetWare6.5.5
<<< 状況 >>>
参加者:51名
進行の段取り:
1)講習会会場に参加者が到着次第、初回ログインしてもらい、
LDAPからユーザー情報を取り込みアカウント自動生成。
此処の部分が最も心配だったが、負荷的にも全く問題なかった。
2)小一時間の座学の間に、ユーザーの権限を Teacherに割当。
本当は、LDAP属性で、Teacherとか、CourseCreatorに
自動割当できると超たすかるのですが、、、
3)演習で、全員が一斉にコース作成やら、編集やらを開始すると、
ハング、スラッシングは発生しなかったものの、数十秒の待ち時間が
多発して、スムースとはいえない状態であった。
コンソールから、CPU負荷、メモリ状況を常時監視していたが、
CPU負荷:編集モードに入る時に、92%程度で飽和状態が続く。
メモリ:物理2Gに対して、Swap消費は最大で20Mbyte程度の
オーバーにとどまった。たぶん、30名程度の利用であれば、
2Gbyte実装で、充分まかなえたと推測している。
通常の閲覧操作してる限りは、0.8Gbyte前後で推移していた。
<<< まとめ >>>
メモリー2Gでの、限界値が概ねわかった。
PHPのCPU消費が激しく、ボトルネックになる。
MySQLのCPU消費は大したこと無い。
PHPアクセラレータでの改善を今後試してみたい。
教員が50名同時アクセスという状況は、実運用においては
ありえない状況ではあるが、非力なサーバーでも、とりあえずダウンはしない。
本運用で使用する H/Wは TPCベンチで 10倍以上の性能があるから、
きっとサクサク動いてくれる!?
でも,実は日常的に「なんとなくMoodleって遅い!」と感じるのはクライアントPCの性能だったりしますね.特にHTMLエディタを使用している場合Javascriptを多用していますので,文字入力中に重く感じるのはクライアントPCの性能次第です.特にWiki.あまり大きなページを作ってしまうと,キー入力が全く追い付いて来ません.利用者にとってはサーバが遅いのもクライアントPCが遅いのもどちらも自分のせいではありませんので区別はありませんね.
Pentium4のそれほど遅くないPCを使っているつもりでしたが,今度,Core i7のPCに作り直したら,もう,快適快適です.本校の情報堀センターのPCもコストを重視して入札時点で程々の性能を持つPCを導入しています.したがってセキュリティ向上のためのパッチが加わる度に速度が低下するWindowsを使っていると,徐々に実用性が落ちていきます...先日,三次元CADの大量導入に合わせてメモリを512MBから1GBに増設したので当面はしのげるでしょう.
次期IE8ではJavaScriptの動作速度が向上するとのことですので,早くΒ版を脱するのを期待しています.