LAMSモジュールと日本語化

LAMSモジュールと日本語化

- Minoru Akiyama の投稿
返信数: 5
秋山@eラーニングサービスです

ちょっと長くなります。
Moodleには、LAMSというモジュールが標準で入っていますが、LAMSサーバがないと機能しないので非表示になっています。
その関係で、LAMSとは何なのかを知る人は少ないようですね。
私も先月まではLAMSサーバは有償のサーバだと勝手に思い込んでいまして、調べることもしていませんでした。恥ずかしい
大阪大学で行われた情報教育研究集会の企業展示で日本データパシフィックさん(Moodleで動くコンテンツを沢山販売しています。弊社も仲介販売しています。)がデモをしていたので、色々訊いてみますと、なんとオープンソースソフトウェアだったんです。
それで直ぐ調べてみましたら、11月26日からLAMS International Conferenceがあるというので、早速、行って来ました。
LAMS Advanced Workshopにも参加してきました。
日本データパシフィックさんは、LAMS International の正式なパートナーになったということがカンファレンスで発表されていました。
日本語化を行うということで貢献されるようです。
9割は終わっていると聞きました。
LAMS2.0が安定バージョンですが、LAMS2.1のアルファ版も公開されていて、どちらもWeb上でアカウントを発行してもらえます。
LAMS2.0は http://demo.lamscommunity.org/
LAMS2.1は http://stinger.melcoe.mq.edu.au/
ドキュメントも充実しています。
Flashアニメーションで使い方が誰でもわかるようにしています。
http://wiki.lamsfoundation.org/display/lamsdocs/Home
信州大学さんもMoodleのFlashアニメーションを沢山作っていますが、早く公開してくれませんか?

LAMSのいいところは、ドラッグアンドドロップで簡単に学習の流れ(シーケンス)が作れることと、LAMS2.1でシーケンスのブランチができるようになったことです。
Macquarie Universityの人たちは「インストラクショナルデザイン」という言葉は使わず、「Learning Design」といってますが、方法論にかかわらず、学習プロセスをデザインすることが重要と考えているということのようです。
Moodleでも、IMS の LDをMoodlerも勉強しようという流れになっているようですが、私もこの辺は良く分かっていません。
私は、CRI技法というIDの考え方の上にメソッドとして、具体的な手順をどうすればよいかということを学んで使っているので、LAMS2.1は使える!と直感しました。
WebCTではPowerLinkとして、BlackBoardではBuildingBlockとして、MoodleではLAMSモジュールとして連携する手段を提供しているわけですが、どのLMSでも、ここまでの機能は実現できないので、LAMSにお任せするというながれではないかと思います。
皆様もちょっと試してはいかがでしょうか?

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Minoru Akiyama への返信

Re: LAMSモジュールと日本語化

- Tatsuya Shirai の投稿

 早速,LAMSとは何かを知るべく,Demoサイトへとアクセスてアカウントも登録し,サンプルをいくつか試したのですが(あまり効果的なサンプルに辿り着けなかっただけかも知れませんが)LAMSとは何かが把握できません.

 Moodleと連携することで,何ができるようになるのか.LessonモジュールやSCORMとは何が違うのか,簡単に説明して頂けると助かります.


 ちなみに話は少し変わるのですが,Portforioが何か,というのもよく分かっていません.the SPDC Moofolio electronic portfolio system!,というモジュールをダウンロードしたのですが,portfolio自体が分かってない状態でインストールするのにためらいがあります.Moodleに標準で組み込まれる機能であれば良いのですが,いつまでも3rdパーティであるならば将来的なサポートのことを考えると,使用すべきか否か,悩みます.

Tatsuya Shirai への返信

Re: LAMSモジュールと日本語化

- Minoru Akiyama の投稿
秋山@eラーニングサービスです

LAMSは、小学校の場合、クラスの中でグループワークをさせたり、調べ学習をしたり、レポートを書かせたりするときに、クラスの進度を教師がコントロールしたり、個々の生徒の学習状況をモニタしながら、手助けが必要な生徒を見つけてケアするなど、学習活動の管理ツールとして使われています。
数コマに亘る単元単位に学習シーケンスを作っておき、それに従って進めます。
学習シーケンスを簡単に作れる道具ですが、学習シーケンス自体はコース設計と同じで、何らかの方法論、手法を身に付けていないと実行するのは難かしいと思います。
語学の先生は、タスクやプロジェクトワークをさせるのに使えると思います。
特にLAMS2.1で条件分岐などシーケンスの分岐ができるようになったので、制約なくコースなりモジュールなりの設計を実現することができると思います。
大学では、リメディアル教材などセルフペース学習の教材にはLAMSで作った学習シーケンスが効果をはっきするのではないでしょうか?
理解度、習得度に応じた学習パスを選択させ(あるいは強制し)無理なく学習が進められるように設計した教材をLAMS上で実現できると思います。(設計さえできればの話ですが、、)
レッスンモジュールは、作りにくいのと全体の構造が見渡せないので使いにくいのではないでしょうか?
LAMSはぱっと見て分かるのとDrag And Dropで簡単に作れるところがイイですね。
SCORMモジュールでもオーサリングツールさえ良ければ同じようなことができると思います。
LAMSは学生自身が自分が学んだ学習シーケンスをエクスポートできるので、それをeポートフォリオをして使うことができます。
ポートフォリオは、学習の記録であり、学びの振り返りのツールであり、学習成果のエビデンスにもなりえます。
ポートフォリオとは何かという話は、今の日本では10人が10の定義を持っているのではないかと思います。